17:名無しNIPPER[saga]
2015/09/12(土) 15:50:24.03 ID:NXG886aPo
「あ、ヤバっ。落ちちゃった……」
「コントローラー……引っ張り過ぎちゃ、ダメ」
「うー、ごめん。ついついアツくなっちゃって……えへへ」
機械を床に落としただけのようだ。
警戒を解いて再びソファーへ伏せる。
しかしどうにも頭が寒々しい。
不思議に思って隣を見上げると、美優さんが怯えるような、戸惑うような表情で距離を取っていた。
『わんこ殿が威嚇した為であろう』
『あ、そっか』
別に美優さんにどうこうしようって訳じゃないんだけれど。
極力ゆっくりと近付いて、頭を美優さんの手へ擦り付ける。
一瞬だけ身体を強張らせた後、おっかなびっくりだけどまた撫で始めてくれた。
『驚かせてごめんなさい』
「…………えっと……わんこ君、怒ってる……?」
『ううん。ぜんぜん』
安心させるようにごろりと横になる。
ようやく美優さんもほっと息をついて、安心したように微笑んだ。
『…………ん?』
――これ、使えるんじゃないかな。
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