3:名無しNIPPER[saga]
2015/09/12(土) 11:57:44.37 ID:NXG886aPo
「あー……今日は流石に定時は無理があったか…………」
一方、そのアイドルの右腕として駆けずり回る仕事もあるようで。
それがいま青息吐息で眉間を摘む、聖來の専属プロデューサーだ。
「まぁどうせ留守番だったからいいけどさ……ごめんなわんこ、もうちょい待ってな」
「あんっ」
(分かった)
歳は聖來の三つ上だと聞いているが、どうにもそうは見えない。
聖來は童顔だし、プロデューサーは若干だけれど老けて見える。
その両方が合わさって、隣りに並ぶと十も離れて見えてしまう。
本人達は気にしている様子も無いので、僕も特に言う事は無いけど。
「ちょいと休憩するか」
ソファーの上に寝そべっていた僕の横へやって来る。
どさりと腰を下ろして、僕の頭を優しく撫でた。
辺りを見回して他に誰も居ないのを確認すると、独り言(?)を零し始める。
「いいよな、わんこは。聖來といつも一緒に居られて」
「くん」
(うん)
「はぁ、俺も毎日の生活に笑顔と癒やしが欲しいよ……」
出会ってからというもの、ずっとこの調子だ。
いい加減どうにかしないといけない。
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