過去ログ - モバP「うちに駄サンタが居る」
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/09/14(月) 22:41:09.03 ID:7ZjjCSU9o
『理不尽すぎる妄想の押し付け(イヴ)』

「つぅぅぅ〜! あ、頭が割れるかと思いましたぁ〜」

……ちょっと起きにくかっただけじゃないですかぁ。
あんなに怒らなくても……。
少しだけ不満を垂れながらお兄さんに言われた部屋へと向かいます。
と、言っても階段のすぐ前なのですが。

指定された部屋には「ありす」と書かれた青のプレートが下がっていました。
え、えっと……?
多分部屋は間違っていないはずです。ノックをしても反応がないので部屋に入ります。

中は少しだけ物が少ない……?
そんな印象を受けます。ベッドの上には小さめの枕が一つ。

布団に潜り込み、私が使うには少し小さな枕を抱きまくらにしてぼんやりとしていると、ふとお兄さんが子供服について言っていたことを思い出しました。
ありすと書かれたプレートと子供服。そしてこの小さな枕。
その想像は天啓の如く、稲妻の如く私の頭に浮かんできました。

「妻と娘に先立たれた男は日々を怠惰に過ごしていた。男はまるで心のどこかが欠けてしまったように何事にも関心を寄せることが出来なくなってしまっていた。だが、ある日のことだった。男は路上で倒れる白髪の美しい少女を見つける。少女に目を奪われた男は少女を家に連れ帰り、いつしか共に生活するようになる。男は少女と生活を共にするうちに徐々に心を開き、過去の傷を癒していく。そして、しょ、少女はそんな男に心を、こ、心を惹か、惹かれて……惹かれ……くふゅっ……きゃ、きゃー!」

……。
…………。

「な、なるほど! お兄さんには少し優しくしてあげましょう〜」


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