過去ログ - みーくん「ゆき先輩が元気一杯なので全力でカンチョーをしてみる」
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/09/15(火) 23:21:04.46 ID:XYhNTki2o
私は、『グングニール弐式』の構えを取りつつ、ターゲットの肛門との距離を目視で測ります。

距離はおよそ三メートル程です。『運動エネルギー』は『1/2×速さ×質量の自乗』で求まりますので、早い話、速くて重いカンチョーほど、相手に与える衝撃は大きくなります。

助走をつけて大きく強く踏み込み、手加減や躊躇いを一切せず、奥まで突き刺す事。

私は頭の中でそう確認し、それから脳内シミュレーションを素早く行い、そして次の瞬間には野獣の様に駆け出していました。

人間というのは、極限まで集中すると、脳が必要な情報だけを判断して、それ以外の情報をシャットダウンする様に出来ています。音が消え、代わりに周りの動きがスローモーションになるというアレですね。『ZONE』などと呼ばれる現象です。それがこの時の私にも起こりました。

足を踏み込む瞬間の筋肉の動きが鮮明に理解できます。額から滴る汗がゆっくりゆっくりと床に落ちていきます。ゆき先輩の次の動きまで完全に予想がつきます。

疾く、強く、深く!

私は一心に念じます。この『グングニール弐式』をゆき先輩の肛門の奥の奥目掛けて突き刺すのが今の私の生きる意味だと言っても決して過言ではありません。

届け、この想い! 届け、この技の冴え! 誰よりも、何よりも、容赦なく!

私はものすごく純粋で熱烈な気持ちを胸一杯に抱えながら、無防備なゆき先輩目掛けて思いきり足を踏み込みつつ全力でカンチョーをしました。

「う゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

あの時のゆき先輩の悲鳴を私は一生忘れる事はないでしょう。


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