過去ログ - みーくん「ゆき先輩が元気一杯なので全力でカンチョーをしてみる」
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/09/15(火) 22:18:44.62 ID:XYhNTki2o
「ゆき先輩、いますか?」

ガラリと教室の戸を開けます。もちろん、いるのはわかっています。重要なのは、今がゆき先輩にとっての授業中かどうかです。

「あ、みーくん。どうしたの?」

幸いな事に授業中ではなく、休み時間中のようでした。ゆき先輩はごく普通に受け答えしてくれます。これは絶好の機会です。

「先輩、ちょっと向こうの空を見て下さい。今、風船みたいなものが飛んでるんです。ほら、あそこ」

そう嘘をついて、私は窓の外を指差します。ゆき先輩は良くも悪くも素直な性格をしていますので、あっさりと私の嘘を信じ、「どこどこ?」と無邪気な表情で後ろを振り向きます。

「ほら、向こうですよ。見えませんか?」

「んー……?」

当然、元から無いんですから見えるはずがありません。いくらゆき先輩でも私の嘘までは見えないのですから。先輩は目を細めつつ窓の近くへとゆっくり歩いていきます。つまり、完全完璧に無防備な臀部を私の前にさらけ出したのです。

このチャンスをものにしなければ、私は恐らく生涯後悔するでしょう。すぐさま両手を組み合わせて、さながら決闘前のガンマンのように私はカンチョーの構えをとりました。

以後、本作戦を『オペレーション・エンジェルウイング』、カンチョーの構えの事を『グングニール弐式』と呼称する事を、私は人知れずここに宣言します。


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