過去ログ - 日向「こぼれ落ちる言葉」
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2: ◆u6cuCBJb9.[sage saga]
2015/09/19(土) 15:26:06.06 ID:Xmn6YKTJ0

 瑞雲……早くお前も次の戦場で大空を舞いたいのか?

 焦るなあせるな。お前の活躍する機会はすぐにでもやって来るさ。

 …………なに? 少しでも多く提督に恩返しをしたい?

 それもそうか。提督が私を改装しなければ私とお前はこうしてめぐり合うことは無かったのだからな。

 なるほど……おまえにとって提督は恩人のようなものか。その忠義……見習いたいものだな。

 お前は私と同じだな。

 ………………………………同じ?

 不意に相棒を撫でる手が止まってしまった。

 ああ、そうか……私も同じなのか。お前が提督の力になりたいように、私もそうなのか。

 なあ、瑞雲……彼はけして特別優秀という訳ではないのだ。

 世の中にはひとたび指揮を執れば瞬く間に勝利を引き寄せてしまう素晴らしい軍略家がいるとも聞く。

 だが、彼にはそういった才覚はないのだ。

 彼に才覚があるとすれば、そうだな……何と言ったら良いのか難しいな……あえて言葉にするなら「徳」ではないかな?

 つまり人間的な魅力というヤツだ。

 彼は不思議な男でね。何故か彼には心を開いてしまうのだ。彼の力になりたいとさへ思える。だから彼の周りには多くの人が集まるんだ。

 まあ、単純に彼が見ていて危なっかしいから……というのもあるがな。これを伝えると提督はへこむだろうから内密にな。 



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