過去ログ - 「Close to …side.N」(オリジナルSS)
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/09/19(土) 22:43:41.73 ID:QCc0mebi0
6、
水曜日…今日は…今日こそは…デートできる…よね?
あの日から…写真のことは言えないけど…何度もドタキャンしないか確認しちゃった…。
つーちゃんに会えた時に最初に言われた言葉は…それに関する怒りの言葉だった…
何で?…つーちゃんが…ううん…ボクに言える言葉はないから…ちゃんと謝らないと…
つーちゃんはそのことでかなり機嫌が悪かったみたいで…
遊んでいても1回も笑ってくれなかった…
わしゃわしゃも…しないって…はじめて言われた…
そんな帰り道だった…
ふと、つーちゃんを呼ぶ声が聞こえた。
そこに居たのは…女の人だった…あの人…どっかで見たことある気がする…。
2人は普通に会話を始める……まるで…ボクなんて居ないみたいに…
何で?今日はボクとつーちゃんの2人っきりの日なのに…
帰ってほしい…消えて欲しい…でも、そういう言葉はきっとまたつーちゃんの機嫌を悪くしちゃう…
ボクは、唇を噛んで我慢する…それから少しして…やっと…居なくなった。
つーちゃんは俯いて我慢するボクに…何で挨拶しないのか…とかいろいろ怒ってきた。
何で?なんで…ボクが怒られるの?つーちゃんはボクと2人だけで遊んでくれるって言ってたのに…
言えない言葉が心に積もっていく…
そして帰り…つーちゃんのお母さんに呼ばれていたのもあって…
ボクはつーちゃんのお家におじゃました。
夕飯の支度がまだ終わってないみたいだったから、ちゃんと手伝って…
おかずの味付けを頼まれたからつーちゃんの好みに仕上げて…
みんなで一緒に食べる。
つーちゃんがボクの味付けが美味しいって食べてくれるのが嬉しい。
…ボクが作ったって言わなかったから…じゃないよね?
そんな夕飯のときに…つーちゃんのお母さんからお話があった。
つーちゃんのお父さんとお母さんで今晩から宿泊のお出かけをするから、
その数日間、つーちゃんと暮らして欲しい…って
今日、つーちゃんに怒られてばっかりだったけど、嫌だって言わなかった。
だから…ボクは嬉しくなって引き受けた。
着替えは…確か前に泊まったときのがあるから…帰らなくても大丈夫そうかな。
あと…やっぱり…最近のつーちゃん…気になるなぁ…
ボクは、お風呂に上がってお客さん用のお部屋で寝る前に
つーちゃんのお部屋を訪ねてみた。
「つーちゃん…今、少しだけ…いい?」
いつもより上手に声に出せない…いつもなら…ドアを開けちゃうのに…何かもやもやして…
そんなボクの気持ちが分かったのか…つーちゃんはドアを開けると優しく迎えてくれた。
ボク…そんなに元気が無いみたいに見えたのかな…
つーちゃんの部屋に入ったボクは…いつもみたいにできなくて…扉の先で動けなくなっちゃった…
「ご、ごめんなさい…もう寝る時間…だよね…やっぱり…部屋に戻るね…」
ダメだ…言葉が出てこないよ…でも…
ボクは…ドアを開ける前に振りむいて…つーちゃんに伝えた。
「あのね…ボクは…つーちゃんが大好きなんだよ…誰よりとか比較なんかできないくらい…大好きなの…」
『大好き』…その一言を聞いて…つーちゃんが笑ってくれた…。
それが嬉しくて嬉しくて…笑顔でつーちゃんの部屋を出ることが出来た。
うん。ボク、ちゃんと頑張れる。
明日からの家事に備えて、ボクは眠りについた…。
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