過去ログ - 「Close to …side.Y」(オリジナルSS)
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/19(土) 22:24:07.64 ID:t+SnPtR2o
 一橋くんが詰まっていた箇所を丁寧に噛み砕いて説明する。
 彼はバツが悪そうに笑って、頭をかいた。

「苦手って言ったけど、箱崎さん、わかりやすく教えられるくらいに理解してるじゃないか」

 それはもちろん、授業中に繰り返し教え方を考えていたからだけど、言わないでおいた。

「ところで、一橋くん」と、懐で暖めていた本題を持ちかける。

「この間の女の子、もしかして、恋人だったりするの?」

「この間の女の子……」

「ほら、ナナちゃん、って言ったかしら」

「ああ、奈那ね。秋柴奈那って言うんだけど……ただの幼馴染だよ」

「ふぅん、恋人でなければ、てっきり妹かと思った」

「ああやってベタベタしてくるの、昔っからでさ」

 そう言って、一橋くんは苦笑した。幼馴染とはいえ、お互いもう高校生なのだから、とでも言いたげに。


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