過去ログ - 赤木しげるがニセコイにくさびを打ち込むようです
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66: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:29:18.51 ID:hLFU5SNV0
 突如、るりが声を上げた。そして小野寺の後ろに回り込むと、その背中を張り飛ばした。

るり「こほん。小咲が一言あるって」

小咲「えっえっ……?」

赤木(ほう……)

 赤木、ここでおおよそのことを察する。罪づくりな坊主を冷やかに一瞥したあとにである。

小咲「え、えっとその……」

鶫(まさか、小野寺さまも……。いや、恐らくこれは橘万里花の差し金だ。私が参戦した際に数的不利を補うように、裏工作で味方に引き入れていたに違いない)

るり「小咲もあのイベントで手に入るぬいぐるみ欲しいとか言ってなかったけ」

小咲「! ……じ、じつはそうなん――」

鶫「ならば、そこの舞子集と参加すればよろしいのでは?」

小咲「えっ、あ、あの……」

鶫「なにもわざわざ勝負せずとも、そちらのほうが確実にイベントに参加できましょう」

小咲「それは……その」

 小野寺の声は徐々にとぼしくなっていく。

るり(なにやってるのよ、言い返せ、小咲!)

赤木(ふふ、あのお嬢ちゃんもまた、縛られた三流……。積み上げた体裁もまた、結局は生き方をしばり、ろくに動くことができない。
   ……分からないかい、お嬢ちゃん……? 次の一歩……その一歩が踏みこめれば、この流れを変えられるんだぜ……?)

 小野寺から反論の声は聞こえない。苦虫を噛みつぶしたように、るりの表情が険しくなる。
 だが、無情にも小野寺を待たずしてことは進む。結局、三人での勝負となった。



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