過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/09/22(火) 21:59:01.07 ID:7xDrI19W0
翌朝、ドアの向こうから聞こえた話し声で目が覚めた。
正確には廊下の端の方だ。
「ケイトス」
椅子からすぐに立ち上がり、小声で少女を呼んだ。
肩を揺さぶる。
「ひげ、出して。逃げるよ」
「ううん……後、五分」
「何言ってるのさ。追手だ」
目をこするケイトスの腕を引っ張って、窓枠に足をかけた。
「ほら、あそこのビルの鉄格子まで」
「届かないよ」
「え」
「昨日はヘリまで届いたじゃん」
「毎日、あんなに長くできないよ」
「じゃあ、どこまでなら届く」
「……このくらい」
彼女は言って、両腕を広げた。
「なんだって」
「小出しでなら」
足音が、ドアの前で止まった。
私は下を見た。
高さはそこまで高くない。
痛みはあるが、私は落ちても大丈夫だろう。
ケイトスは、どこか摑まる場所はないか。
どこにもない。電線に摑まれば、感電するかもしれない。
引き金を引いた音がした。
迷っている場合ではない。
私はケイトスを抱きかかえた。
「え」
「口、閉じてないと舌噛むよ」
私は体を小さく折り曲げて衝撃に備えた。
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