過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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41: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/27(日) 11:34:12.78 ID:76c+O7rs0
「ケイトス!」

呼んでも返事がない。
気絶したのかもしれない。

「へ」

男が鼻で笑った。
私は持っていたナイフを男の方に投げつけた。

「……ッ」

歪な笑いを浮かべたまま、男が固まる。
ナイフが刺さったのは、男の喉だ。
血が噴水のように、吹き出た。
彼は、すぐに絶命した。

それを見届けてから、すぐにケイトスを介抱する。

「おい、大丈夫か」

「ん……」

どうやらかすり傷のようだ。

「ほんと、こういう時に限って役に立たないひげだな。中距離戦闘向きだよ」

「痛い」

ケイトスは頭を抑えている。

「あ、そっち」

膝で立って、上から頭部を見てみるが特に血も出ていないし、内出血もなし。

「それより、腕出して」

「はい」

右腕の袖を捲って、傷口を見る。
舌を出して、そこを舐めた。

「ん……なにしてるの」

「舐めると治りが早い」

迷信とかではなく、
実際、私の唾液には殺菌作用があるようで、
施設でも何度か実験させられた。
人の肌を舐めることに最初は抵抗があったが、
今では全く動じなくなってしまって、それが悩みではある。

「明日には治ってるよ」

「ありがと」

「ああ」




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