過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
1- 20
47: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/27(日) 14:03:38.96 ID:76c+O7rs0
検問所に動きが見られた。
父親を装った男は、いわゆる袖の下を警備員に渡していた。

「ケイトス、チャンスだ、行くよ」

「はーい」

バイクをふかせる。
エンジン音に漸く気が付いた間抜け共が、こちらに一斉に拳銃を向けた。

「せーので降りるぞ!」

ケイトスの細い腰を掴んで、

「せーの」

バイクを思い切り踏み台にして、後方へ跳躍。
残された自走式と化したバイクは、一直線に男たちの元へ。

「うわああ?!」

「逃げろ、サンディ!!」

叫び声。
私はケイトスに後ろにいるように指示して、拳銃を構えた。
砂埃が舞う。警備員は横転したバイクの下敷きになっていた。

「ご、ごめんなさいっ。バイクに乗りなれてなくて」

「っ……」

父親役の方は、どうも腰を強く打ち付けたようで、
下半身をふらつかせていた。

「賄賂の現場なんて見たから、手元が滑ってしまって」

「貴様、何者だ……っ」

「……」

「何者?」

ケイトスが後ろから言った。
さあね。知らん。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
562Res/389.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice