過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/09/27(日) 14:03:38.96 ID:76c+O7rs0
検問所に動きが見られた。
父親を装った男は、いわゆる袖の下を警備員に渡していた。
「ケイトス、チャンスだ、行くよ」
「はーい」
バイクをふかせる。
エンジン音に漸く気が付いた間抜け共が、こちらに一斉に拳銃を向けた。
「せーので降りるぞ!」
ケイトスの細い腰を掴んで、
「せーの」
バイクを思い切り踏み台にして、後方へ跳躍。
残された自走式と化したバイクは、一直線に男たちの元へ。
「うわああ?!」
「逃げろ、サンディ!!」
叫び声。
私はケイトスに後ろにいるように指示して、拳銃を構えた。
砂埃が舞う。警備員は横転したバイクの下敷きになっていた。
「ご、ごめんなさいっ。バイクに乗りなれてなくて」
「っ……」
父親役の方は、どうも腰を強く打ち付けたようで、
下半身をふらつかせていた。
「賄賂の現場なんて見たから、手元が滑ってしまって」
「貴様、何者だ……っ」
「……」
「何者?」
ケイトスが後ろから言った。
さあね。知らん。
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