13:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:35:20.59 ID:/JHwdyX00
この時、この瞬間をこのまま鮮明に鮮烈に保てるなら、私はなんだってするだろう。
――しかし、私はいつまでもこの時間に囚われているというわけにはいかなかった。
私は……私たちは、望むと望まぬとに関わらず、その瞬間を目に焼き付けなければいけなかったのだ。
一度目の半荘が終わった際、咲は着実に得点を伸ばして総合1位だった。
後半、土壇場になるほど強い彼女の特性を考えると、清澄高校の優勝も、十分な可能性の元に実現するかとも思われた。
それが災いしたのだろう。他家のマークが厳しくなったのか、ツキをもぎ取られたのか、あるいはその両方か。
咲は負けた。
花は、手折られるその瞬間まで美しいままであった。
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