過去ログ - 佐藤心「駄目な女と」モバP「駄目な男と」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 03:03:07.79 ID:7paXrcb70
短大へ入学した後、男の子は毎日その子の元へ来てくれました。学校が終わってから一緒に買い物へ行き、一緒に夕食を食べ、その日あった出来事を話して、男の子を駅まで見送る。そんな生活でした。

友達に男の子と一緒に居るところを見られた事もあります。しかし、彼氏かと聞かれてもその子には答える事は出来ませんでした。確かにその子は男の子の事が好きでした。ですが、男の子は自分の事を女としては見てはくれていません。多分気の合う友達程度なのでしょう。

どうして自分はこんな鈍感な男を好きになってしまったのだろうか。美味しいと言って自分の作ったご飯を食べる男の子の顔を見ます。もし、また告白してこの関係が壊れてしまったら? やっと手に入れた幸せな一時を手放すことは出来ません。

でも、もし男の子に彼女が出来てしまったら、結局はこの関係は壊れてしまうのではないか。そう思い何度も何度も告白しかけましたが、やはり今の関係を壊す勇気は出てきません。

結局、その子はぬるま湯のような居心地の良い空間を手放す事は出来ませんでした。その空間は毒のようにじわじわとその子を蝕みます。もし、男の子に彼女が出来たなら、その時は全身に毒が回り、自分は死んでしまうんだと思い込む事にしたのです。

そうしなければ男の子を諦められない駄目な女だったのです。




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