過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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117: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 14:02:59.06 ID:iuS/I4U4o
「阿万音さん、あなたも名前を変えてもらうわ」

「ええー? なんでー!? やだよー!」

「駄々をこねるなバイト戦士ぃ、機関を欺くために必要なことなのだっ!」
以下略



118: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 14:05:10.05 ID:iuS/I4U4o
「明日の回診が終わったタイミングで阿万音さんにはこの病院を抜けだしてもらう」

「え? なんで?」

「すでにタイムマシンの残骸は報道機関によって大々的に報じられてるわ。いずれあの場所の痕跡も調べられて、あなたに辿り着く。そしたら阿万音さんとの関係性も疑われるはず。そうなる前に行方を眩ませておいた方がいい……いや、すでになってるかもしれないわね。幸い、タイムマシンだと解析されてはいないようだけど」
以下略



119: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 14:07:08.21 ID:iuS/I4U4o
「大丈夫、あなたを切り捨てるなんてしないから。でも万が一そうなってしまえば私達がタイムトラベルした意味も失われてしまう」

 タイムトラベルした……意味……? どうやらこの口ぶりだと、あたしたちはどこか別の時代からタイムトラベルしたように思える。でもやっぱり思い出せない。

「うぅ……頭が痛い……痛いよ……」
以下略



120: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 14:09:20.84 ID:iuS/I4U4o
 その後、岡部倫太郎は翌日の作戦に向けて帰宅した。
「作戦も何も、外に出た阿万音さんを連れて行くだけだろ」と言って牧瀬紅莉栖は呆れていたけれども、あたしは内心ドキドキしていた。病院の皆──特にお世話をしてくれた椎名さんには申し訳なく思ったけど、記憶を失って以来、退屈な日々を過ごしていたあたしにとっては刺激的な計画だったんだ。
 事実その夜は中々寝付けなくて、何度もすぐ近くにいる牧瀬紅莉栖に話しかけようと思ったくらいだ。でも彼女は、現時点で関わりを持っていると思われるのはあまり良くない、と言って必要最低限のこと以外は喋りかけないように、とあたしに釘を差した。
 
 そして朝が来て、見慣れない看護師を後ろにつけた、いつもの医者が回診に来た。回診と言っても記憶の進展は見られない──ように装った──のですぐに終了し、医者たちは部屋を後にした。
以下略



121: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 14:10:25.36 ID:iuS/I4U4o
 ビニール袋から1枚の上着が取り出され、手渡される。広げてみると袖が長いフード付きのパーカだった。さつまいもの皮のような鈍い紫色をしていて、腕と脇腹の辺りに黒く太いラインが走っている。触った感触はペラペラで、どう見ても安物。しかもお世辞にもセンスが感じられないひと品だった。
 けどまぁ、こんだけ地味だったら、目立たないか。
 そう思って袖を通してフードを深く被る。正直ぶかぶかだ。多分男性物だろう。着てみて首の付根辺りにチクリとした感触が走った。
 触ってみると、商品タグだった。
 こんくらい外しといてよ……。
以下略



122: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 14:11:23.92 ID:iuS/I4U4o
とりあえずここまで
ちょっと休憩
再開は申し訳ないが未定


123:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 14:28:27.77 ID:elCJcnHJO

看護婦の子供は既に亡くなっているのかと勘ぐってしまったぜ


124:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 14:59:31.95 ID:cRwclqpBO
宮野www


125:名無しNIPPER[sage]
2015/10/04(日) 15:16:16.34 ID:HGqQteC+o
乙です


126: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 18:09:32.19 ID:iuS/I4U4o



 電車をいくつか乗り継いで目的の地へと向かう。少し前を歩く彼にどこへ向かっているのか尋ねると、「西だ」としか答えてくれなかった。詳しく話してしまうと機関ってののスパイに聞かれる恐れがあるんだって。
 辺りをきょろきょろしながら警戒して歩く彼とは逆に、あたしは少しだけ心が踊っていた。
以下略



127: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/04(日) 18:11:52.33 ID:iuS/I4U4o
「無論、仮の……だがな」

 顔に出ていたのだろうか。彼はそう付け加えた。
 まあでも、無いよりマシだよね。そう自分に言い聞かせて彼の後ろをついていった。

以下略



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