過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/08(木) 13:11:41.59 ID:OOOkqekxo
「突然お邪魔してすみません」
椎名さんの穏やかな声で時間が再び流れだした。そして丁寧にお辞儀をして自己紹介した。彼女の名前を聞くと岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖は2人して同時に顔を見合わせた。そして考えこむ。
「あのう、わたし……お邪魔でしたか?」
椎名さんが申し訳なさそうに尋ねる。すると牧瀬紅莉栖が慌てて弁明した。
「い、いえいえいえ! 突然知り合いを連れてきたものだから少し驚いちゃって……。な、なにしろこの娘は家とアルバイト先を往復するだけのぼっち……じゃなくて、仕事人間ですから、あはははは」
むむっ。
牧瀬紅莉栖の物言いになぜか無性に腹が立った。
「うふふ、それなら良かったです」
「あ、あのう。椎名さん、失礼ですが年齢はおいくつで……」
岡部倫太郎が恐る恐るという風に言った。
「おい、それはさすがに失礼だろ!」
牧瀬紅莉栖が彼の耳元で小さく怒鳴る。
「あはは、構わないですよ。30半ばとだけ言っておきますね」
本人はそう言っているけれど20台後半でも全然おかしくない。若々しい、というより外見だけみれば少し幼い印象を受けるかもしれない。けれども、にじみ出る包容力だとか、醸し出す雰囲気は歳相応──いや、実際の年齢よりも落ち着いたものを感じさせた。
椎名さんの答えを聞いて岡部倫太郎は何か納得したようだった。続けて牧瀬紅莉栖に何か耳打ちをする。何を喋ったのか聞き取ることができなかったが、それを聞いて牧瀬紅莉栖も汲みとったようだ。
むー。あたしに隠れて内緒話?
少しだけ胸がもやもやした。
「それはそうと、夕食の材料を買ってきてあるんです。多めに買ってきてあるから皆さんの分もありますよ。どうぞ食べてくださいね」
「あ、台所はこっちね」
そう言ってキッチンまで案内した。
「よーし。じゃあ腕によりをかけて作っちゃうね〜」
椎名さんはそう言ってウィンクをした。あたしは期待の意味も込めてサムズアップで返事する。
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