過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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180: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:19:29.52 ID:EXR5HU4So
Chapter3



 1986年 6月14日



 月日が経つのは早いもので、俺たちがタイムトラベルしてから11年の年月が過ぎ去ろうとしていた。
 この俺──岡部倫太郎の近況はというと、1977年に懐かしの母校であった東京電機大学の学籍を手に入れ、そのまま大学院と続き研究者の道を進んだ。結果、今は助教授という立場で学生どもの指導してやっている。
 この年齢で今のポストにつくというのは異例のスピードだ。そこは声を大にして言っておかなくてはなるまい。社会がこの俺の灰色の脳を認めたということであろう。フハハハ。
 研究者の道を志したのはなんてことのない理由である。この頭脳を埋もれさせておくには惜しいと思ったからだ。決してすることが特に無かったわけではない。
 世の中はというと、バブル景気に差し掛かろうとしていた。高騰する土地や物価、それに伴って景気が信じられない程上昇する。空前の好景気に人々は浮かれ、騒ぎ、街は熱を帯びた。
 実にくだらん。
 先見の明を遺憾なく発揮し、すでにいくつかの土地を所有していた俺は、そんな世間を少し冷めた目で見つつも、特に金にも困ることのない生活を送っていた。ある意味、他に熱中する目的があったからかもしれない。
 その目的とは──


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