過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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196: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:50:03.05 ID:EXR5HU4So
 


 街灯がちかちかと不規則に点滅している。恐らく蛍光灯の寿命が近づいているのであろう。
 視線を移すと、その街灯の背にもたれかかるようにしてうつむく紅莉栖の姿があった。

「おい助手よ、随分探したぞ。一体何があったというのだ」

「…………」

 返事は帰ってこない。俺はため息をついて返事を待った。
 数十秒の間が空いた後、紅莉栖はぼそっと呟く。

「別に、なんでもないって言ってるでしょ」

「だったらなぜあんな態度を取る。鈴羽も戸惑っている」

 俺の問いにやはり答えようとはしない。それどころか余計に俯いてしまい、最後には膝を抱えて顔を埋めてしまった。

「おい……」

「大丈夫だから。私は大丈夫だから……きっとそのうち受け入れる」

「大丈夫なわけ無いだろう……」

「こうなる可能性があることは覚悟してた。それが早いか遅いかだけの違いよ」

「だから、いったい何が起こるというのだ!」

「…………あんたは知らなくていい」


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