過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
1- 20
263: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/11(日) 20:13:38.02 ID:0whGTSNro

 約2週間ぶりに自宅の玄関をくぐる。ドアを閉めると薄暗さと静寂に包まれた。
 まるで数年人が住んでない家屋のように感じた。
 鈴羽は、外出しているのだろうか?
 俺はリビングに顔を出し、辺りを見回してみる。
 無音──と思いきやソファ越しにかすかな寝息が発せられているのに気づいた。回りこんで見てみると、鈴羽が体を丸めて眠っていた。俺は寝室から薄めの掛け布団を持ってきて、そっと鈴羽にかける。

「鈴羽……」

 目の前で静かな寝息を立てる鈴羽の頭をそっと撫でる。

「うう……ん……」

 それに反応してわずかに声を上げる鈴羽。
 その数秒後、おもむろに目が開き、虚ろな眼が俺の顔をとらえた。

「あ、あれ……帰ってたん……だ。おかえり……」

 まだ眠そうな目をごしごしとこすりながら上体をゆっくりと起こそうとする鈴羽。

「ああ……。それにしても、こんなところで寝ていると風邪をひくぞ? 今は大事な時期なのだからな」

 ソファから完全に起き上がると、掛けられていた布団が鈴羽の体から滑り落ちる。

「あ、ごめんごめん、掛けてくれたんだ……。ありがと」

 気のせいか。

「ちょっと、体調思わしくなくて休んでたらつい、ね。あはは……」

 あまり顔色が良くない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
573Res/579.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice