過去ログ - モバP「ミッドナイト・ランナー」【モバマスSS】
1- 20
11:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:14:16.79 ID:/tpXNcaA0


 その谷田部への試験場として、長い直線と広い道を持つ首都高速湾岸線は、格好の舞台だった。
 夜な夜な、チューニングカーを仕上げる為に湾岸をぶっ飛ばす。

以下略



12:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:16:27.94 ID:/tpXNcaA0


 拓海は、湾岸を時折突っ走る程度だ。本気でやっている連中とタメを張れるような根性も金も無い。

 愛車のMZ20ソアラで、ベストは精々220キロ程度。競争ごっこで、後ろから眺めるのが関の山。
以下略



13:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:18:43.76 ID:/tpXNcaA0


「ヘレンは、車買わないのか?」

 拓海はたびたびヘレンに聞く。
以下略



14:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:19:53.63 ID:/tpXNcaA0


 和久井留美という、拓海の大先輩にあたる人物だ。


以下略



15:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:20:59.44 ID:/tpXNcaA0


 コミゴミとした解体屋街の風景にマッチしないド派手なテスタロッサで、留美の勤務する整備工場に到着した。小汚い整備工場で、裏手には廃車の山が詰まれている。

「……ここなの?」
以下略



16:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:21:57.28 ID:/tpXNcaA0


 ものの数分で作業を終わらせ、留美とヘレンの視線が交わる。

「これが、電話で言ってた車ね?」
以下略



17:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:23:04.45 ID:/tpXNcaA0


 二日後。ヘレンと拓海は数十枚のコピー用紙を持って、再び留美の元へやって来た。

 中身はエンジン、サスペンション、ギアボックス、内装に至るまでの説明書を印刷した物だ。書いてあるイタリア語は、ヘレンが訳せるので問題は無い。
以下略



18:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:24:57.48 ID:/tpXNcaA0


「アライメントと言うのはね。タイヤの向いている方向の事を言うのよ。

 キャンバーはタイヤを前後方向から見た角度の事。トーは進行方向に向いているタイヤの角度の事。キャスターは、タイヤを軸にしたサスペンションの角度の事を言うわ。
以下略



19:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:26:30.44 ID:/tpXNcaA0


 そして、テスタロッサはそのショップでアライメント、及びホイールバランスの測定を行った。

 留美が一発で見抜いた通り、テスタロッサのアライメントは全て規定値を超えており、全てのタイヤが別の方向を向いていた。ここでアライメントを規定値に調整して貰い、さらにホイールバランスも取り直した。
以下略



20:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:27:51.27 ID:/tpXNcaA0


 全ての点検と整備を終え、留美は言った。

「車は生きてるのよ」
以下略



21:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:30:13.98 ID:/tpXNcaA0
3.


 次の土曜日から、ヘレンは湾岸に行く事を止めた。まずは、テスタロッサの本来の性能に戻す為に、テストをしなければならないからだ。

以下略



179Res/151.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice