過去ログ - 【ごちうさ あんこSS】あんこ、逃避行の果てに……
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32: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/11/19(木) 22:55:47.11 ID:WgIJX+nZ0
 男の足元であんこはなにやら喚き続けていた。

男「いい加減に自分の立場を理解しろ。糞ウサギが」

あんこ「へ!?」

あんこ「―――!!」

 男はあんこの頭を掴み、そのままあんこの顔を先ほど放った糞へと押し付けた。

男「どうだ?美味いか?」

あんこ「―――」

 あんこは顔に糞を塗りたくられながら何かを訴えているが、何を言っているのかは分からない。

あんこ「な、なんでこんなことするのさ?」

男「あ?」

あんこ「ボクが何をしたっていうの?ボクたちは毎日キミの目を保養させてあげてたじゃないか?」

あんこ「なんて恩知らずなんだ」

男「何言ってるんだ?この害獣が」

男「本来なら殺されても文句言えない立場だってまだわからないのか?」

男「甘兎庵じゃどう扱われてたか知らんが、ココじゃお前らはネズミと同レベル……いや、それ以下の存在だ」

男「それにだ。立派なパパとして甘兎庵へ帰る?子育てが出来てるようにはとても見えないな」

あんこ「そんな事は無いゾ。ボクはこの仔たちも立派な看板うさぎになれるようにとっても可愛いらしく育ててるじゃないか!!」

 男は柵の反対側に居る仔ウサギたちへ視線を移す。

 そこにはあんこの事など気にする様子も無く、悠々と無邪気に遊ぶ仔ウサギたちがいた。

 相変わらずトイレなどは覚えておらずそこらじゅうに糞尿を垂れ流していた。

男「アレがか?」

あんこ「そうだよ。ねぇティッピーもそう思うだろ?」

ティッピー『そうよ。あんこの言うとおりよ』

男「………いいだろう」

あんこ「やっと分かってくれたかい?」

ティッピー『良かったわね。アナタ』

男「一時とはいえ、そんな大事なウサギ様たちを預かってる身だ。甘兎庵へ帰す際に恥ずかしくないように俺がキッチリ教育してやろう」

あんこ「へ?」

 そしてこれがあんこ一家の試練の始まりであった。


男「簡単に壊れてくれるなよ?」(ニタァ


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