過去ログ - 女勇者「勇者よりも、お姫様になりたかった」
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124: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/10/08(木) 11:37:14.08 ID:D5Z8hfqq0
式場の鐘が鳴る。
その日、主役の2人は人々に祝福され、永遠の愛を誓い合った。

王子「私は姫君と共に、この国を守っていくと誓おう!」

ワーワー


勇者(王子……)

夫婦の契を結んだ2人を見つめる。
我が国の若き人格者である王子に、それを支える淑やかな姫君。誰から見ても、似合いの夫婦だ。

勇者(私が貴方を想っていたことは、知らなかったでしょうね)

この秘密は墓場まで持っていく。
人々の英雄たる勇者が王子に片思いしていたなど、勇者一族にあってはならぬスキャンダルだ。

勇者「………」

精霊「…勇者、そろそろ式はお開きみたいだよ」

勇者「あ…うん。帰ろうか」

精霊(ボーッと王子達を見てた…やっぱり勇者、まだ王子のこと……)


そして帰り道でも、勇者は何かを考え込んでいた。

勇者「………」

精霊(…元気ないなぁ)

精霊「それにしても魔王討伐から結婚するまで、早かったね〜」

勇者「……そうだね」

精霊(う。やっぱまだ失恋引きずってるのかなぁ?)

精霊「ゆ、勇者が頑張って戦ってる間から、式の準備始めてたのかな〜。はは、呑気な連中だなぁ」

勇者「……」

精霊「派手な式だったよね〜。特に……」

勇者「……お姫様の、ドレス」

精霊「………え?」


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