6: ◆OopsY78p7.[sage saga]
2015/10/01(木) 21:44:32.84 ID:l6Cnqsp00
奴らの会話を聞いたのは朝食のために食堂に向かう途中だった。
不知火「陽炎、貴女もしかして寝不足ですか?」
陽炎「ち、違うわよ!」
不知火「正直に言ってください」
廊下の隅で言い合いをしている陽炎と不知火を見つけた。
確かこの後、二人とも遠征だったはずだ。
体調に問題があるなら他の奴に代わってもらうべきだろう。
提督「どういうことだ?」
不知火「司令…」
陽炎「司令!?」
俺の登場に陽炎が驚く、俺が無駄にデカいこととは関係は無いだろう。
こいつの事だ、不調を隠して出撃するつもりだったのだろう。
不知火「先程言った通りです。陽炎の顔色が優れないので、もしかしたらと」
提督「成程、どれ……」
陽炎「え、ちょっと……!?」
顔色を確認しようと顔を下げると陽炎は慌てて両手で顔を隠した。
どうやら意地でも出撃したいらしい。
少し強引だが両手を掴んで確認させてもらう。
提督「んっ……、確かに疲れているようだな、悪いが今日は休んでもらうぞ」
顔色が良くない、言い合ったり驚いたりしていた割にあまり元気そうではないな。
あの事があってしばらくだが、今まで通りというのは難しいのだろう。
ただ、休ませるだけでなく何かしてやった方がいいだろう。
そんな事を考えていると不知火が陽炎の変化に気づいた。
不知火「陽炎……?」
改めて陽炎の顔を見てみると疲れた顔はそのままに真っ赤になっている。
陽炎「あ、あ、あ……」
真っ赤な顔のまま眼を見開いて俺に握られたままの両手を凝視している。
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