過去ログ - 白菊ほたる「かげろう、プロデューサーさん」
1- 20
1:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:36:27.08 ID:cI/SoD+oo
 二万円を稼ぐのに、俺は何時間働くのか。
 夜勤で入れば多少時給も上がるが、たかが知れている。
 煌々と蛍光が灯るコンビニに、二十時間もいなければならない。

 二万円を稼ぐのに、俺はどんなにすり減っていくだろう。
 給与明細表は断末魔の叫びだと思う。
 人が見れば鼻で笑いそうな数字が、恥じらいなく浮かんでいた。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:37:02.46 ID:cI/SoD+oo
 夜勤明けで頭がぼーっとしていた朝、素晴らしいことを思いついた気がした。
 お金を貰ういい方法だ。コンビニで、流行りのアイドルの曲が延々と繰り返されていたからか、手口はすぐに決まった。

 かわいい女の子に声をかけて、お金を貰う。女の子は中学生か、高校生くらいが望ましい。
 自分はスカウトマンだ。プロダクションへ所属するためには、事前に登録料が必要だと説明する。
以下略



3:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:37:28.65 ID:cI/SoD+oo
 そう決めて家へ帰り、押し入れの中からスーツを引っ張り出した。
 埃っぽかったし、シワが寄っていた。クリーニングに出すか迷ったが、やめた。
 本気で、人を騙そうと思ったわけじゃない。

 計画している最中は、それは刺激的で面白くて、なにか自分を越えて行くような感覚があった。
以下略



39Res/21.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice