過去ログ - 白菊ほたる「かげろう、プロデューサーさん」
1- 20
31:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:54:17.15 ID:cI/SoD+oo
「俺は、ほたるちゃんをアイドルにできなかったけど、ほたるちゃんが望むなら、きっと、アイドルになれるよ」

 ほたるちゃんは、やっと、びしょびしょの顔を上げた。そして、しゃくりあげながら、言った。

「私……嬉しかった、スカウトしてもらえて……こんな私でもアイドルに、なれるかもしれないって……」

「オーディションを受ければいい。君はかわいいからな。それに、俺が声をかけなくても、誰かが君を見つけていたさ」

「本当ですか?」

「君は不幸なんかじゃないぜ」

 空が徐々に死んでいく。橙色が悪寒に震えて、太陽はビルの谷間にぶるぶると吸い込まれる。
 夜だ、夜が来た。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
39Res/21.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice