過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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1: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/10/02(金) 19:02:28.01 ID:DRDHDg8J0
アクア「……ごめんなさい。私の所為で」

カムイ「何を言ってるんですか、アクアさんの所為なわけないですから。でもよかったです、私以外に疑いが掛らなくて」

アクア「みんな、あなたのことを心配しているわ。マークスもガロン王に話をしているみたい」

カムイ「ふふっ、マークス兄さんらしいです。でも、私のことで無理はしないでもらいたいんですけど」

アクア「……はぁ、カムイ。あなたは自分の立場をよく理解するべきよ」

カムイ「はは、怒られてしまいました」

アクア「そんなに落ち着いているのを見ていると、心配していたのが馬鹿らしくなってしまうわ」

カムイ「ごめんなさい。でも、こういうときは気丈に振舞うものなんでしょう?」

アクア「元はと言えば私の所為よ、あなたに相談すれば済んだことなのかもしれないのに、それを」

カムイ「アクアさんは私にクリムゾンさんがあやしいって言いたくなかったんですよね?」

アクア「……ええ、交流しているあなたに、そんなことを言うのは嫌だったの。だから、気付かない場所でって思ったのに、裏目に出てしまったわ」

カムイ「ははっ、それでレオンさんに掛け合ったんですね」

アクア「どうして知っているの?」

カムイ「直接私の元にクリムゾンさんの件を話しに来てくれました。あとその前日、ゼロさんが注意するようにと託を。ふふっ、その話に出てくれた情報源、私を心配してくれていたのって、アクアさんだったんですね」

アクア「はぁ、レオンはあなたのことをとても心配していたから。当然かもしれないわ」

カムイ「はい……。でも今日、アクアさんが来てくれてよかったです」

アクア「?」

カムイ「いえ、そのこんな風に話していて何なんですけど、少しだけ不安になっているんです」

アクア「……ふふっ」

カムイ「わ、笑わないでくださいよ」

アクア「いいえ、ごめんなさい。あんなに気丈に振舞うものだなんて言ってたのに。おかしくて」

カムイ「はい……。その、アクアさん」

アクア「どうしたのかしら?」

カムイ「ちょっと手を握ってもらえませんか? その、心細いんです……」

アクア「……ふふっ、いいわよ。私にできることなら何でもしてあげたいから」ギュッ

カムイ「はい……ありがとうございます。アクアさんの手、とても温かくて柔らかいです…」

アクア「んっ、くすぐったいわ」

カムイ(……どうしてでしょうか、こんなにも心が不安で揺れてしまうのは。まるで……ミコトさんが死んでしまった時に戻ってしまったみたいです)

カムイ「……」ギュッ

アクア「カムイ?」

カムイ「すみません、今は。今の間はこのままでいさせてください」

アクア「ええ、わかったわ、甘えん坊さん」ナデナデ

「……ありがとうございます。アクアさん……」

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