過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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299: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/11/01(日) 22:57:53.88 ID:TZMVvjY30
サクラ「レオンさん、なんだか声に元気が出てきた気がします」

レオン「そうかもね。はぁ、他国の王女に支えられてるなんて、王子失格だよ僕は」

サクラ「え、支えてなんて」

レオン「いや、ありがとう。その、心配してくれて……」

サクラ「えっ?」

レオン「僕はあまり心配される立場にいなかったから、そう言ってもらえること自体珍しくてね……」

サクラ「そうなんですか?」

レオン「うん、と言うよりも、心配されることを子供の頃は恐れてたのかもしれない……」

サクラ「恐れていた、ですか?」

レオン「ああ、心配されるっていうことは弱みを見せることになる。弱みは付け込まれる隙で、そう言う隙を突いてくるような奴らはどこにでもいる」

サクラ「……大丈夫です、今は大丈夫ですから」

レオン「?」

サクラ「だって、ここには私しかいないんです。だから、少しだけ弱いところを見せても大丈夫なはずですから」

レオン「なに、少しだけ感謝されたからって、良い気になってるみたいだね」

サクラ「は、はわわわわ。ご、ごめんなさい、その、調子にのっちゃったみたいです……」

レオン「ははっ」

サクラ「わ、笑わなくても……」

レオン「そうだね。でもこのありがとうっていう気持ちは僕の本心だよ。サクラ王女、少しだけあなたに甘えさせてもらったよ」

サクラ「あ、甘えてたんですか?」

レオン「? サクラ王女の思う甘えるっていうのはどういうものなんだい?」

サクラ「……そ、それは////」

レオン「サクラ王女?」

サクラ「も、もう大丈夫そうですね。わ、私はこれで失礼しますから……」

レオン「わかったよ。二人も僕のこと、気にかけてくれたのかな?」

サクラ『はい、カザハナさんもツバキさんも、心配してましたから』

レオン「なら、二人にも伝えてくれないかな。心配を掛けてすまないってさ」

サクラ『はい、伝えておきますね。レオンさん、無理はしないでください』

レオン「わかってるよ。ありがとう」

サクラ『いいえ、気にしないでください。それでは……』

レオン「……」

レオン(姉さんに疑いが掛るようにマクベスに情報を流した奴がどういう風に、話を耳にしたのかはわからないけど。こうやって悩み続けること自体、その奴の術中にはまってることになるのかもしれないな)

レオン「目的は、なんだろう?」

レオン(姉さんを貶めるため? それとも殺すため? どちらにせよ、まだそいつの姿が見えない以上は、気をつけていくしかない……)

レオン「だけど、誰に聞いても不審な人物を見てないっていうのは……」

「少しおかしな話だ」


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