過去ログ - 二宮飛鳥「魔法にかかったボクは」
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13: ◆C2VTzcV58A[saga]
2015/10/03(土) 02:33:15.35 ID:FpM9L6dM0
「相棒、なんてどうだ」

……なかなかにボクを喜ばせてくれる、Pが出した答えだった。

「相棒、か。うん、キミらしい……それでいてボク好みの答えだ」
「満足してもらえたようでなによりだ」

もしかすると担当しているアイドル全員に同じことを言うのかもしれないが、まあそれでもかまわない。

「P。キミはボクにとって鍵だった」
「鍵?」
「そう、鍵だ。キミがボクに新たなセカイを見せたことで、そこに手を伸ばしたボクは自身の殻を破ることになった。キミがボクを解き放ったんだ」

だから、キミにはその結末を見届ける義務がある――いや、それは違うか。

「だから、ボクはキミに結末を見届けてほしい。スカウトした者の義務だとかなんだとか、そういうことは関係ない。ただ、ボク自身ががそう願っているんだ」
「……ああ。最後まで付き合うさ。俺は飛鳥のプロデューサーだからな」
「ふふっ。よろしく頼むよ、相棒」
「おう」

車はボク達を乗せて進んでいく。もうすぐ事務所に到着する頃だろう。そうしたら、他のアイドル仲間達と顔を合わせることにもなる。



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