過去ログ - 森久保乃々「蘭子さんの手は綺麗ですね」神崎蘭子「う……また、そんなことを……」
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22: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 11:37:43.10 ID:fNNl0AyN0
もりくぼは濡れタオルを洗面器に沈め、ごしごしとゆすいでから絞ります。

絞ったタオルから行き場を失い流れ出る水は洗面器のなかへバシャバシャしたたっていきました。

その水を見つめてもりくぼはため息をつきます。



もりくぼは今家の、自分の部屋に居ます。

カバンに腕を忍ばせて帰路についている間は気が気でなくて意識がなくなりかけました。

動揺して改札に二回とも引っかかった気がしますが、記憶がほとんど残っていないのでよくわかりません。

幸か不幸かこの腕は人間の腕、異音がするわけではなくいきなりカバンを開かれ中身を確認されない限りは、まず人に気づかれることはありません。

でも、見つかったらわりと色々お終いです。風前の灯。

どうにか、私の部屋の中まで誰にもさとられずに帰ってくることができましたけど……。

一応事前に説明をしておきましたが、それでも蘭子さんの腕は少しくたびれているように見えます。

帰りカバンの奥底に長い間閉じ込めていたせいで、疲れさせてしまったかもしれません。



蘭子腕「…………」

絞ったタオルを片手にもつと、反対の手には蘭子さんの腕を抱きます。

柔らかく、弾力のある肌。

その腕にタオルを押し当て拭いていきます。

蘭子さんの指が少しピクっと動きました。驚かせてしまったでしょうか。



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