過去ログ - 【艦これ】提督「舞風の踊る姿を見たことがない」
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31: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:14:53.58 ID:W01TEKFh0

野分「……少し、話が長くなりましたね。私は、できることならば司令に……舞風を、支えてほしいんです」

提督「…………」

以下略



32: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:17:35.43 ID:W01TEKFh0

提督「……あ、待て野分」

野分「はい……?」

以下略



33: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:20:45.69 ID:W01TEKFh0

提督「お前は優しい娘だ……ずっと舞風のことを、側で見守っていたんだから」

野分「ぁ……私……っ」ポロ

以下略



34: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:22:04.29 ID:W01TEKFh0

 ――夢を見ていた。夢の中の私はステップを踏むための足も、差し出された手を握り返すための手も持たず、頭の中に靄<モヤ>がかかったようにただぼんやりと海に浮かんでいた。――ああ、またこの夢だ。

 ――不意に、陸地から火の手が上がる。敵の航空機。慌てふためき逃げ惑う人々。

以下略



35: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:23:26.05 ID:W01TEKFh0

 ――いや違う。間違えるな。今の任務は引き揚げ者と貨物の護衛――MIで私が沈めたあの人と共通の名を持つ船を――守るんだ――今度は。

 ――私が悲壮な決意を固めた、その瞬間を狙ったかのように――「赤城丸」が火を噴く。目に映るものが急に早送りになり――私が守ろうとしていた船がずぶずぶと水底に消えていく。

以下略



36: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:24:38.30 ID:W01TEKFh0

 ――いつの間にか、私の体からも煙が上がっていた。けれど痛みは感じない。――この先を見るくらいなら、痛みで発狂した方がまだマシなのに。

 ――何波目か解らない攻撃隊が遠くの空に現れる。そして、隣にいた「野分」との距離が離れていく。

以下略



37: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:26:44.49 ID:W01TEKFh0

 ――ようやく、野分の姿が水平線に消える。この間、時間の流れはひどくゆっくりで、この悪夢の徹底した嫌らしさに心底腹が立つ。

 ――安堵する間もなく、ゆらり、と周囲に影が立つ。一つは私と同様に傷だらけになった「香取」。そしてそれ以外は敵艦――大小無数の。

以下略



38: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:29:49.31 ID:W01TEKFh0

 ――香取の船体が               ――ひっくり返り

        ――泡〈アブク〉を生じさせながら
                                  ――いってしまう
以下略



39: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:30:40.14 ID:W01TEKFh0



 (――ぜ……まい……ぜ……)

以下略



40: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:32:04.95 ID:W01TEKFh0

 (――舞風っ!!)



以下略



41: ◆GFAFNejGqE[sage saga]
2015/10/05(月) 01:33:22.77 ID:W01TEKFh0

提督「舞風っ、大丈夫なのか、舞風?!」

舞風「提……督……?」

以下略



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