過去ログ - 魔王「貴様に一目惚れした」 天使「……え?」
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2: ◆uXt/gTje0u4r[saga]
2015/10/05(月) 11:13:01.57 ID:IxFlzc/qO


「しっかし会場すげー人だなぁおい」


ここは神の国と呼ばれる大陸の端に位置する、人口約30万人ほどの小国だ

特徴として国の共通の宗教があり、聖なる書と呼ばれる神が書いたと言われる書物に基づいて生活をする者が多い
しかしなにか邪教めいた生贄などの特別なことをするわけでもない穏やかな国だ

しかしその穏やかだった日常も最近は脅かされているのが実情
というのも隣の大国である帝国が他の国を侵略しつつあるのだ

もちろんその侵略は神の国も例外ではなく、これまでに数度に渡り宣戦布告なく戦争を仕掛けてきた

しかし山に囲まれる神国は天然の要塞という地の利があり、圧倒的な軍力を誇る帝国をなんとかギリギリのところで退けることに成功していた


しかし民の疲弊は大きく、近頃は活気もなかった
もちろん国外への外出、国外からの進入へも厳重にチェックされているがために貿易も十分に進まなく、経済的にも困窮し飢えているものも少なくはない



そんな疲れきった国の中、一つの光がさしたのは最近のことだ

聖なる書に記されている神の使い、御使いとも呼ばれる天使という天上の存在が我が国に舞い降りたのだ

それはつまり神の書に書かれている存在が実在するということ、さらに言えば神が我が国を見守ってくださっているという事実でもあった

その天使の存在についてはすぐに国中に広まり、今日その天使を国民にお披露目するというので、国中の人が集まりその登場をいまかいまかと待っているのである


「おい、あんまり無駄話をするな。 将軍に見つかりでもしたら殺されるぞ?」

「大丈夫だって、こんだけ人が多いんだ。 わかりゃしねえよ」

「そうかもしれないが、敵はどこから来るか分からんぞ?」

「こんだけ守りが硬いんだぜ? 敵もまさか攻めてくるわけなんかねえって」

「油断は禁物だぞ? 少しはまじめにやれよ」

「へいへい。 全くお前はいつもかてえんだからよぉ」

「お前が不真面目すぎるんだばか!」




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