過去ログ - 男「ククク・・・」女(こいつ・・・ただ者じゃないみたいね・・・)
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385:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 19:52:02.75 ID:pokMPvGe0
騎士団長「・・・っ!?な、なんだ・・・何の音だ・・・!?」

騎士団長(・・・確か、私はいきなり後ろから刺されて・・・それで、意識を失って・・・いや、確かその直前に女達に聖剣を託したはず・・・)

騎士団長「ならば・・・ここは一体・・・なっ、縛られている・・・!?しかも、縛られている建物が崩壊中・・・!?な、なんだこの状況は・・・!?」

騎士団長「ともかく早く抜け出さないと・・・くっ・・・クソっ・・・なんて頑丈に縛ってあるんだ・・・こ、このままでは・・・・!!」

騎士団長(・・・そう言えば、薄らぼんやりとだが、男と女が助けに来てくれたような記憶が・・・)

騎士団長「男ー!!女ーー!!私はここだーー!!」

シーン・・・

騎士団長「くっ、返事がない・・・」

ズドドドドズドズドドドドドドド・・・!!(タワーの崩壊が進行している音)

騎士団長(・・・これぐらいの高さなら、落ちても身体は無事だろうか・・・いや、心臓付近を刺され、その影響で体力もかなり落ちている今の私なら、あっけなく死んでしまうだろう・・・その上、何百キロもある瓦礫が私の上に落ちてきたら・・・その中に埋もれたら・・・確実にアウトだ)

騎士団長(そして、今、この状況から逃れる術は・・・ない・・・)

騎士団長「万事休す・・・か・・・ふっ、これで終わりとは・・・何ともまぁあっけないものだ・・・いや、人生とは往々にしてそういうものか・・・」

騎士団長(ところでさっき私を刺した奴はどこに行ったのだろう・・・『戦争』は一体どうなったのだ・・・?それだけが心のこりだ・・・我々は勝ったのだろうか・・・?)

騎士団長(いや、きっと大丈夫だろう・・・女は最近、私に追いつくレベルでメキメキと腕を上げているし、何より男・・・彼が付いているのだ・・・心配いらないか)

騎士団長(・・・人生に、悔いはないと言ったらウソになる・・・思い残した事・・・女は、私がついていなくてももう大丈夫だろう。彼女は随分成長した・・・後は)

騎士団長(・・・男)

騎士団長「ば、バカッ!!なぜここで彼の顔が浮かぶのだっ!!」

騎士団長「・・・誰に言っているのだ、私は・・・全く・・・」

騎士団長(・・・でももっと積極的に、彼に対するこのもどかしい感情を衝動のまま、彼に対して素直になっておけば、という想いもある)

騎士団長(初めてだったからな・・・褒められるだけで、頭全体がぼーっとしてしまうほど嬉しくなったり、他の女と楽しそうにしているだけで胸がざわつく異性というのは)

騎士団長(彼の正体以上に、私は・・・この胸の中にある、彼に対しての気持ちの正体を知りたかった・・・)

騎士団長(でも、それももう・・・)

騎士団長「・・・っ!」

騎士団長(だめだ。そう思うと・・・急に胸が苦しくなってきた・・・)

騎士団長(忘れよう・・・何もかももはや、叶わぬ、届かぬ夢なのだ・・・)

騎士団長「夢・・・願いか・・・」

騎士団長(私の願い・・・『戦争』開始から、ずっと叶えたかった願い・・・先ほど手に掛けて、されど手からこぼれ落ちてしまったもの・・・それは・・・)

???「団長殿おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

騎士団長「!?」


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