過去ログ - モノクマ「学級裁判!!」KAZUYA「俺が救ってみせる。ドクターKの名にかけてだ!」カルテ.6
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◆takaJZRsBc
[saga]
2016/08/14(日) 23:57:17.41 ID:h2Ci9fXD0
╂
「ややっ! セレス殿が僕の部屋に来てくれるなんて……!」
山田は心底嬉しそうだった。ここしばらく続いていた冷戦状態は、彼の精神的孤立化に
一層の拍車をかけていたからだ。無意識のプレッシャーすらあったかもしれない。
ここぞとばかりに山田は取り繕おうとする。
セレスには山田のその必死さが手に取るようにわかっていた。
……むしろ、冷戦状態はこの日のための長い長い布石であったのだから。
(別に、わたくしは犯人扱いされたことなんてこれっぽっちも怒ってなんかいませんわ。
疑わしい人間がいたら疑うのはあの場では至極当然のこと)
(ですが、怒っている振りをして山田君に罪悪感を抱かせれば今後操りやすくなる。
彼はとにかく気が小さいですからね。だからこそ、利用は容易――)
何と、セレスが今まで山田と距離を取っていたのは彼女が執念深かったからではなく、
全ては今後のことを見越した計算高さからであったのだ。
「山田君、わたくしあなたとまた仲良くしたくて今日は来たのですわ」
「な、なんと?! ツンデレキャラのセレス殿がソッコーデレた?! これは一体……」
白々しいくらいの笑顔を見せて流石の山田も不審に思ったようだが、
そこは人心掌握に長けたセレス。計算され尽くした台詞を使って山田の注意を逸らす。
「それだけのことが起こったということです。わたくし、あなたのことが不憫で不憫で……」
「僕が不憫? ……もしや、なにかあったのですかな?」
「ええ、わたくしの口からはとても言いづらいのですが」
「早く教えてくださいよ」
「ですが……でもやっぱり……」
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