過去ログ - にこ「ニコは百日紅ニコ!」真姫「にこちゃんはローズマリーね」【ラブライブ!】
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15: ◆90wX8LPeMY[saga]
2015/10/10(土) 22:23:56.05 ID:6a71aF4D0
彼女二人はいつもこんな感じだった。

ファーストライブ――μ'sではなくにこと数人の仲間とで行ったファーストライブは、大失敗に終わった。

にこが抱える夢と、仲間たちとの温度差を知り、やがて仲間が消え、一人になった時、絵里と希はにこを支えた。
故ににこはアイドル研究部部長としてここにいる。

絵里と希失くしては、矢澤にこは今ここにいる事はないのだ。

ふっ、とにこは絵里に礼の一つでも言いたくなって、けれど絵里に礼を言うのはもう気恥ずかしい。
だから無言でスポーツドリンクの入ったペットボトルを唇につける。

「エリち! にこっち! アイス溶けるで〜?」

視界の向こう、ひだまりの中の希がコンビニの袋を掲げる。きらきら輝くあの微笑み。二年前はあんな表情をする子だとは、絵里もにこも思わなかった。

でもそれは話すと長くなる。アイスも溶けてしまうくらいに。

「にこ先輩! 絵里先輩! アイス食べないなら凛が貰うにゃ!」

凛がぶんぶんと元気よく両手を振って二人を催促する。

やれやれ、とでも言いたげに立ち上がろうとしたにこの視界の隅で、絵里はニヤッと笑った。

「なによ――ムグッ!?」

すんだ空色の瞳が妖しく光り、細く白くしなやかな指がにこの口を塞ぐ。

「凛! にこは要らないって!」

そう言うや否や、絵里は希の方へと走り出す。にこの方を見てあかんべーなんてしながら。

「待っちなさーい! 食べたら許さないニコーッ!」

礼なんて言うものか。にこは心の中で強く強く思いながら絵里の後を追って突っ走る。視界の隅で、髪をくるくる弄ってる真姫の姿を認めながら。

にこは希の元へと――μ'sの皆の元へと駆け出した。


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