過去ログ - 新条ひなき「ホットスパイシー・ガールズ!」
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 19:49:29.32 ID:MJpmBfOd0
 おかしいと言えば。あかりちゃんとスミレちゃんの二人も最近おかしい。

 なんというか、うまく説明出来ないけれど、何か変わったような気がする。距離感とでも言うのだろうか。ふと気付いた時、とても二人の距離が近い気がするのだ。それは物理的な話ではなくて。前よりも少しだけ、お互いがお互いのことを見詰めているように見えて。お互いがお互いのことを意識しているように見えて。

 それが私の不安を肥大化させる。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 19:55:00.88 ID:MJpmBfOd0
〜♪

 そんな気持ちを察してくれたのか。アイカツフォンが鳴る。

『大空あかり』
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:02:41.20 ID:MJpmBfOd0



あかり「ごめんね、急に呼び出しちゃって」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:04:58.96 ID:MJpmBfOd0
あかり「あのね、実はひなきちゃんに大事な話があるの」

 少しだけ、声のトーンが高くなっている気がした。緊張しているのだろうか。隣のスミレちゃんも、不安気だ。

ひなき「Luminasのことじゃないの?」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:07:47.03 ID:MJpmBfOd0
あかり「あのね――」

スミレ「わ、私たちっ!」

 あかりちゃんを遮るように、スミレちゃんが大声で喋り出した。吃驚して彼女を見詰める。あかりちゃんも、その横顔を見守っていた。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:09:32.72 ID:MJpmBfOd0
あかり「ひなきちゃん?」

 気付けば、二人が怪訝そうな顔でこちらを見ている。恥ずかしい、変な想像でぼんやりしてしまっていたようだ。気にしないで、と言って続きを催促する。

あかり「黙っててごめんなさい」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:21:41.99 ID:MJpmBfOd0
あかり「アイドルは恋愛禁止だってわかってるんだけど……」

スミレ「私が、私が悪いの。私が我慢できなくなってあかりちゃんを押し倒しちゃって」

あかり「うわああ、ちょ、ちょっとスミレちゃん!」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:26:28.88 ID:MJpmBfOd0



ひなき「ふぅ……」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:31:42.46 ID:MJpmBfOd0
ひなき「そっか、珠璃のことが好きだったんだ」

 敢えて口に出して、確信する。紅林珠璃が好きだ。恋愛感情として。あかりちゃんとスミレちゃんのような関係になりたい。そう確かに、望んでいる。

 だったらうじうじしている時間なんてない。珠璃に伝えなくちゃ。何を思っているのかを。これからどうしたいのかを。明日、これまでのことを謝って、それで、打ち明けよう。新条ひなきの全部を。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:37:40.91 ID:MJpmBfOd0



 翌日、朝一番に珠璃をレッスン室に呼び出した。個人レッスンようの狭い教室だ。勿論、誰もいない。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/10/10(土) 20:42:52.99 ID:MJpmBfOd0
珠璃「ひなきはLuminasでもやりたいことがあるんでしょう」

 そうして、ふわりと、抱きしめられていた。

珠璃「言わなくても、わかってるよ。大丈夫」
以下略



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