過去ログ - 新田美波「あなたと私の終末論」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 23:02:17.27 ID:Lch4ddxp0



「……え、映画、見るの……?」

細い声が聞こえて、美波とアナスタシアはそろって振り返った。

そこには同じ事務所で、女子寮住まいの白坂小梅が立っていた。

「うん、あ、もしかして小梅ちゃん、ここのテレビで見たいものがあった?」

2人は今、女子寮のフリースペースにおり、そこでは普段、アイドルたちが各々好きな時間を過ごしている。

他のアイドルが出たライブや番組の録画を見たり、借りてきた映画をみんなで見たり、そんなスペースだ。

ただテレビは1台のみで、周りに気を使いながら使用する必要がある。

美波の問いかけに、ううん、と小梅はかぶりを振った。小さくか弱い声は、守ってあげたい、と思わせるものがある。

「あ、あの……一緒に、見て……いい?」

「ダー! もちろんです」

「わぁ……あ、ありがとう」

不安げな小梅の表情がパァッと明るくなる。

思わず膝の上にのせて、抱きしめたくなる衝動に駆られた美波だが、アナスタシアが二人の間をポンポンと叩いて小梅を誘導したことで、我に返った。

ちょこん、と間に座った小梅がまたかわいらしく、アナスタシアと美波は顔を見合わせる。

そして、ギュッと間を詰める。わっ、と小梅が驚いたような、照れたような表情を見せる。これがまたかわいらしい。




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