35: ◆rDGuVmz79Q
2015/10/16(金) 01:16:53.00 ID:aj6T9vrv0
アタシ達はすこし横道していくことに決めた。
といっても幕張メッセに寄るだけなんだけど。
奈緒「やっぱりデカイな…」
P「いやいや、今のお前らならハコとしては小さいよ」
奈緒「そう言ってくれるのは、嬉しいんだけどさ…」
奈緒「やっぱりまだ、人前に出て歌って踊るのは…難しいよ」
P「いいや、それでいいよ。緊張しなくなったら、それはそれで問題だからな」
他愛もないことを話しながら、展示ホールを歩いていく。
今日も何かのイベントをやっていたんだろうか、まばらに人が歩いている。
しばらく歩くとイベントホールが見えてきた。
今年の四月に、ミリオンスターズがライブを成功させた場所。
そしてかつて、あの765プロも。
アタシは共演したよしみ、横山の方の奈緒が出演してるのもあって、観覧させてもらっていた。
物凄い迫力だった。パフォーマンスは勿論、トロッコはファンの間を駆け回り、アクシデントにも動じない。
ありていに言って、感動した。
アタシは、アタシ達はあれを超えなきゃならない。
自然と体が強張っていくのがわかった。
P「大丈夫、奈緒達ならできるよ」
そんな様子をさとったのか、Pさんが私に声をかけた。
P「伝説になれなんて言ってないんだ。いつも通り楽しんでいけばいい」
P「事務所も、アイドルもFランクから始まって、今はこんな広いハコが埋められる」
P「そしてまだまだ成長していけるんだ。言うなれば…そう、下克上みたいなもんさ」
奈緒「下克上…」
P「この業界にはまだまだ上はいる。追いつけ追い越せ、トップアイドルになるんだろ?」
奈緒「ああ!」
その後もPさんと話し続けて、アタシの心持ちも大分軽くなってきた。
アタシもプロとして、できることを精一杯やろう。
そうこうしている内に海浜幕張駅についた。
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