過去ログ - 八幡「346プロダクションに入社した」
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101:名無しNIPPER[saga]
2015/10/18(日) 23:10:40.25 ID:NHCPGKpZ0
「そういえば、どうして事務員さんはこの会社に入ったんですか?」


会話に混ざらずにいた俺に気を遣ってか、島村が話題を振ってきた。


「特に理由はないな。採用試験受けてみたら受かった。それだけ」

「へ、へえ〜。そうなんですか〜」


会話が終わってしまい、島村は困った顔でうう…と縮こまってしまった。
ちょっとそっけなく返しすぎただろうか。せっかく話を振ってくれたのにかわいそうなことをしてしまった。仕方ない。ちょっとくらい付き合ってやっても罰は当たらないだろう。


「あー、お前らはなんでアイドルになったんだ?」

「あ、はい!私のあこがれなんです。キラキラしてて、いつか自分もあんな風に輝けたらいいなぁって」


先ほどとは一転、咲き誇る花のような笑顔がまぶしい。


「私は友達にやってみたら、って言われてやってみた感じ。でも結構楽しいねー。私は満足だよ、うん」

「私は少し興味があったから、かな。特にやりたいこともなかったしやってみてもいいかと思って」


島村はともかくとして、渋谷と本田はなんとなくで始めただけのようだ。案外こんなものなのかもしれない。だって、自分から始めるってことは自分が少しでもアイドルらしいと思っているということで何それ痛い。
そう思うと、島村はそんな自意識過剰な部分がなさそうなので意外だった。どこぞのあざと可愛い養殖女とは違ってこの子は天然な気がするのだ。


「島村は自分からオーディション受けたってことか」

「そうなんです。まあ、補欠採用だったんですけどね…」



あはは、と少し自嘲気味に笑う。


「私、ずっと養成所にいたんです。3年くらい。周りのみんなはどんどんデビューしていっちゃって、私だけ取り残されて。でもやっとこうしてデビューできたんです!プロデューサーさんが私を見つけてくれたから。もっともっと頑張って、みんなに追いつかないと!」




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