過去ログ - 八幡「346プロダクションに入社した」
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106:名無しNIPPER[saga]
2015/10/18(日) 23:15:46.11 ID:NHCPGKpZ0
やってきたエレベーターには誰にも乗っていなかった。とりあえず事務員のフロアを指定し、閉じるボタンを押す。閉まる扉をぼーっと眺めながら今日の夕飯は何だろうかと考えていると、大きな手が生えてきて扉の進路を阻んだ。


「うお!?」


進路を阻まれた扉は再度開き、外の人物を招き入れようとする。果たしてそこから現れたのは鬼であった。ではなく、焦りの表情を浮かべるプロデューサーであった。
プロデューサーはエレベーターに乗り込むと1階、つまりはエントランスホールのボタンを押し、閉じるボタンを押し込んだ。乱れた呼吸を整えており、ここまで走ってきたのだろうか。


「あの、何かあったんですか?」

こんだけ走ってきた上司に何があったのか聞かないのはさすがに変だろう。聞かざるを得ない。さっき千川さんが慌ててた件かなー、やだなー。


「いえ…、シンデレラプロジェクトの方々が数人で下の喫茶店を占拠しているらしく…」


えー。なにやってんのそれ。何?クーデター?
しかしこれ、聞いといて「あ、僕事務フロアいくんで」とかいって出ていくのはさすがに心証が悪すぎやしないか。くっそう。結局巻き込まれるのか。

事務のフロアで一度扉が開くが、閉じるボタンを押してもう一度閉める。


「…あの、事務に戻られるのではないのですか?」

「あ、いや、何か手伝えることがあるかもしれませんし」


俺がそういうと、プロデューサーは大きく頭を下げてきた。


「すみません、助かります」


いや、あの、俺あなたの部下なんですけど…やりづらいんですけど…。




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