過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える 続きと終わり
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 17:34:12.85 ID:kAKMmD4ho
皮肉なものだ。今まで散々すれ違いを続けてきた彼と私の言葉が、こんなことで重なり合うなんて。

彼は紛うことなき本音を、私は欺瞞に覆い隠された建前を。これで重なり合うのなら、私と彼はそうなるべくしてそうなっていたのだろう。

まるで出来の悪い、笑えない喜劇だ。

そして二人同時に、最後の言葉を吐き出した。

「付き合ってくれねぇか」

「友達になってもらえ……」

溢れそうな涙を堪えながら必死に絞り出した言葉は、最初の一文字目からまったく重なり合わず、最後まで言い切ることができなかった。

「………………」

彼は、おそらく私もだが、魂が抜け出たかのように呆け、二人とも口が半開きになった間抜けな表情で見つめ合う。


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