過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える 続きと終わり
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/17(土) 19:43:07.42 ID:kAKMmD4ho
暫くの間、呻き声のような私の嗚咽だけがここに存在する音の全てだった。
彼は見守るようなまなざしで私を視界に捉え、待ってくれている。
私も目を逸らしてはいけない。どれだけみっともなかろうと、不格好だろうと、決して目を離してはならない。
「……ごめん、なさい。嬉しくて、幸せで……こんな気持ちは生まれて初めてなの。けど、それでも……」
彼の姿勢に応えなければと、涙を拭い話し始めたものの、途切れ途切れに話すのが精一杯だった。
鼻を啜り、伝えるべき想いを言葉に変換する。
ここまでは、彼の言葉による嬉し涙。
ここからは、私の言葉による悔し涙。
「今あなたの告白を、受け入れることはできないわ……」
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