過去ログ - 【艦これ】重巡加古はのらりくらり
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837: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:39:48.25 ID:8Ynm75D7o
-天は私たちを
あれ以来、矢矧と木曾はいないような扱いを受けている。
838: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:40:42.72 ID:8Ynm75D7o
「この雪じゃ敵さんも動けないんじゃねーか」
「だろうね。こっちも偵察機が飛ばせんから状況がよくわからん」
839: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:41:42.29 ID:8Ynm75D7o
というわけで、川沿いに山の隙間を抜けて雪中進軍だ。
「なだらかな丘で助かったよ」
840: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:43:06.78 ID:8Ynm75D7o
駆逐艦たちも雑談しながら歩いている。例の二人は一番後ろでしょぼくれているが。
つくづく軍隊で居場所を失うことの恐ろしさよ、だがまああたしがよく言って聞かせたのもある。
841: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:43:55.48 ID:8Ynm75D7o
ところで、天龍が退屈したのか、こう叫んだ。
「軍歌ぁー!雪の進軍!」
842: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:44:49.50 ID:8Ynm75D7o
雪の進軍氷を踏んで
どれが河やら道さえ知れず
843: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:45:36.18 ID:8Ynm75D7o
なんともやる気の出なくなる歌だ。帰りたくなっちゃったよ。
天龍が選曲はともかくこうやって場を盛り上げようっていうのは、彼女が辛気臭い空気が嫌いだからなんだという。
844: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:46:54.50 ID:8Ynm75D7o
さて、一旦ビーバー海峡に出た後、再び上陸した。雪は降り続いていたからおそらくバレてはいない。
だがアリューシャンのどこかにあたしたちがいるというのは向こうも知ってるだろうから、
845: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:47:38.99 ID:8Ynm75D7o
日が落ちてきたところで、オーバーランドドライブの山道で一晩明かす事になった。
みんな疲労でうなだれている。簡易テントで寝転んでいると、卯月が入ってくる。
846: ◆TLyYpvBiuw[saga]
2016/01/30(土) 18:48:14.95 ID:8Ynm75D7o
彼女と弥生は、それこそ本当の姉妹のように行動を共にしていたんだ。
弥生がいるところに卯月がいて、卯月がいるところにはいつだって弥生がいた。
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