過去ログ - 鷺沢文香「私……少しは変われたのでしょうか?」
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17: ◆dgnrzzdaHc[saga]
2015/10/20(火) 06:30:37.11 ID:nvmEm+FY0
文香「…………あの……少し………考えさせてもらってもよろしいでしょうか」

そんな私が選んだのは、はいでもいいえでもない……保留という第三の選択でした。

P「ああ、もちろんいいよ。というよりやっぱりこういう話は一朝一夕ですぐに決められる話じゃないからな。……まあでも、なかにはすぐに決める奴もいるか」

城ヶ咲妹とかな……とひとりごちる彼。なにか……彼の知り合いに心当たりでいたのでしょうか。

P「まあ、そうだな。とりあえず返事はいつでもいいとして、俺はだいたい346プロにいるから、○○をお願いしますと受付に言ってもらえば会えると思う。それと、もし会社までこられないんだったらメールや電話だけでもいいから。常に電話に出られるようにはしておく」

文香「すみません……私も…いきなりこういう話を振られて、少々混乱しているので……」

P「いやいや、こちらこそほんといきなりで申し訳なかった。じゃあそういうことで……鷺沢さん」

彼は真剣な顔をして改めて私のほうを向くと、

P「もし……君がアイドルになることを決意して、その道を進むことになったら……俺は全力でサポートするから。そのときはよろしくな」

最後にそれだけを言って……そっと雪の降る町へと消えていきました。

残されたのは……彼のスーツからふり落ちた溶けかかった雪のみで、まるで彼がいなくなったあとも…魔法にかかったように私の身体は動きませんでした。

これが……私とPさんとの最初の出会い。

世界が銀色に覆われていた……そんな静寂なある日の話。


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