6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/19(月) 20:15:12.49 ID:lC4YGKZ70
ミカエルは小柄な女性だった。
性を感じさせない控えめな胸元に、大天使のみが付けることを許可されている三枚羽のブローチがあった。
綺麗なブロンドの髪は色あせることなく、射抜くような眼光に整った鼻筋は、エルフや妖精を彷彿とさせる。
一般人はほとんど彼女の姿を知らないだろう。
大天使たる彼女を見ることがあるとすれば、それは大惨事の起こりを意味する。
ミカエル「こっちへおいで。天使になるって事がどういう事か説明しよう」
ミカエルはそう言って歩き出した。
斉藤くんもトコトコその後をついていく。
斉藤「……しかし、何だかここは『天国っぽい』ですね。花があちこちに咲いてたり、鳥がさえずってたり」
ミカエル「君もそう思うかい?来た人は皆そう言う」
警備を厳重にしてある分、ここには本当の善人しか入れない。
だから、善人好みの景色を保っている。
天国の象徴たる場所なんだよ、ここは。
ミカエルは微笑んだ。
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