12:名無しNIPPER[saga]
2015/10/20(火) 02:57:29.58 ID:xvqSeYsQo
『身長差たった七センチな二人』
「……子供には自由がありません」
ぽつりと漏らした言葉は虚空に溶けて消えて。
若葉さんはただニコニコと笑んでいるだけです。
「……自分でお金だって稼げるようになったのに」
相も変わらずプロデューサーとか凛さんとか凛さんとか凛さんとかが子供扱いしてくるのには納得いかないものがあります。
「なるほど、なるほど〜♪」
「……あの、聞いてます?」
「うんうん。聞いてる、聞いてますよ〜。やっぱりありすちゃんかわいいですよねぇ」
「あ、あんまりかわいいかわいい言わないでくださいっ!」
「えぇ〜。本当にかわいいのにぃ」
ほんわかと笑む若葉さんを見ているど毒気が抜かれるというか、なんというか。
……その、悪口じゃないですけど時々、あぁ、やっぱりこの人は大人なんだなぁという風格が……。
その時、こつこつと扉を叩く音が響き、ドアが開きました。
「苺のムースとかプリンとか後はスポーツドリンク買ってきたけど、ありすは苺のムースとプリンどっちが……」
「はい!私は苺のムースがいいです!」
「……ん?あぁ、若葉も居たのか」
「ひ、ひどい!暇な時ありすを見てやってくれって自分が言ったんじゃないですかぁ!」
前言撤回。
やっぱりこの人子供です。あと、苺のムースは絶対に渡しません。……絶対に。あっ、二つあった。……た、橘さんは寛大なのでデザートの種類でうだうだ言いませんけどね!
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