過去ログ - その男、ハチマン
1- 20
19: ◆CKMIDJALQg[saga]
2015/10/23(金) 12:14:40.68 ID:2iDhq9a0O
陽乃「んー、これなんてどうかな?」スッ

八幡「パンさんですか……それはやめといた方がいいですよ」

陽乃「え〜なんでー? 雪乃ちゃんって、こういうの好きじゃなかった?」

八幡「はい。好きすぎてほとんど持ってると思います」

陽乃「あー、かぶっちゃうってこと?」

八幡「はい」

陽乃「そっかー、じゃあどれがいいかな……」

八幡「日用品とかどうですか、食器とかグラスとか」

陽乃「ん〜……でも私、雪乃ちゃんに嫌われてると思うから、使ってくれなそうだし〜」

八幡「……じゃあ普段使わないもので、なおかつ大事にされるものってことですか?」

陽乃「うんうん、そうだね! そういうことっ!」

八幡 (要求高けぇ……)

陽乃「うーん、これじゃダメそうだし〜……良いのがなさそうね。ここって、ほかにはどんなお店があったっけ?」

八幡「そうですね……2階に雑貨屋さんがあります。目当てのものが見つかるんじゃないですかね」

陽乃「雑貨屋さんかぁ〜。うん、いいかも! じゃあ早速いき――」


***「おや、雪ノ下君の娘さんじゃないか」


陽乃「っ……」

八幡「ん?」

陽乃「……これはこれは、***さん。今日は奥様とお買い物で?」

***「いや、息子と一緒に家具を買いに来たんだ。運転できるのがうちには息子ぐらいしかいないからね」

八幡 (この人、どこかで見た気が……)

陽乃「そうでしたか。息子さんはお元気ですか?」

***「ああ、変わらないよ。……ちょっと待っててくれ、今連れてくるよ」

陽乃「あっ! いえいえ、お構いなく。お忙しいところ邪魔しては……」

***「いや、いいんだ。息子もその方が喜ぶ。――ところで、彼は?」

陽乃「え、あ……彼は妹の友人で、妹の誕生日プレゼントを一緒に選んでもらっているんです」

八幡「ひ、比企谷です。どうも……」

***「そうか、妹さんのご友人だったか。はっはは、陽乃ちゃんにも彼氏ができたと思って、冷や汗をかいてしまったよ」

陽乃「そんなまさか。ご冗談を」フフフ

八幡「あは、ははは……」(帰りたい)

***「そうか、でも妹さんの誕生日か……陽乃ちゃんは妹思いなんだね」

陽乃「いえ、そんな……」

八幡「……」

***「なら邪魔しちゃ悪い。誕生日プレゼントというのは、じっくり考えてあげるのが大事だからね。貴重な時間を奪って悪かった、私はこの辺で失礼するよ」

陽乃「はい、お会いできて良かったです。息子さんにもよろしくお伝えください」ニコ

***「ああ。ではまたね」スタスタ

陽乃「……」

八幡「……」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
76Res/61.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice