過去ログ - 【超電王】バッド・ラック・ラプソディ【デレマス】
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20: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:04:00.16 ID:NC0EDwH60
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「おい、大丈夫か?」

声と共に揺さぶられ、ほたるは目を覚ました。
一瞬、気を失う前の光景がフラッシュバックしたが、目の前にいるのは黒いジャケットを纏った青年だった。
鬼の怪人も、空飛ぶ新幹線もそこにはない。
港湾地区を通る前から変わらない、白い封筒の重みだけが残っていた。

「あ…はい、大丈夫です」

やはりあの光景は夢だったのかと思いながら、ほたるは青年にそう返した。
歌っている間に眠りに落ちたか、幻覚でも見たか。そんな状態は尋常ではない。
精神的に追い込まれている事実を、ほたるは文字通りその身で思い知ってしまった。

「どうしてこんなところにいたんだ?
 女の子がこんな人気のないところで倒れてたら、危ないぜ」

青年の問いは聞こえていたものの、ほたるは答えられなかった。
あの非現実的な光景と過酷な過去とが混ざったぐるぐるとした状態では、
思考も何もあったものではない。

そんな様子を見てか、不意に青年が指を2回鳴らす。
耳元で軽快な破裂音が響き、ようやくほたるは現実に引き戻された。


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