107:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:55:41.65 ID:wlnW7ggg0
すみません、音無さん。
俺のコーヒーなんですが、追加で注文、お願いしても良いですか?
伊織のコーヒーもまだありますが、やっぱり高級すぎて俺には合わなくて。
――えぇ、あの石油みたいなコーヒー飲んでるの、社長と律子だけですよ。
律子が一生懸命ブラックで飲むのを、横目で見ながら飲むインスタントがうまいんです。
ハハハ。
伊織と律子に知られたらどうなるか、考えるだけでも恐ろしいですからね。
ちゃんと事務用品として計上するのを忘れずに、お願いします。
あと――以前いただいた、例の診察費も、それとなく別の名目で計上してもらえますか?
心配をかけさせたくない、というより、それを言い訳にしたくないんです。
気を遣わせた瞬間に、対等の関係ではなくなり、事務所が変な空気になってしまいます。
一種のプライドというか、皆とは、ずっと対等のレベルに立っていたいなぁって。
社長には、使い物にならなくなったらいつでもクビにするよう、お願いしてあります。
だから、律子や皆にも、内緒にしてください。
その代わり、俺も皆には、なるべく余計な気を遣わないつもりでいます。
石油のコーヒーを飲まなかったくらいで壊れる絆でもないし、そこは譲りません。
あっ、でもコーヒーのこと、伊織と律子には絶対に言わないでください。怖いから。
――そこまで頑なに、私のコーヒーを拒絶していたなんてっ!!
すぐに私は新堂に電話して、アイツの墓を荒らすよう命じたわ。
私のプレゼントをなおも石油呼ばわりしていたなんて、許せるわけ無いじゃない。
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