113:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:22:25.68 ID:wlnW7ggg0
竜宮小町のメンバー自体は、既にあの三人で構想はしていたんです。
ただ、当初私は、あずささんをリーダーに据えようと考えていました。
やはり、年長者の方が周りを良く見て行動できると思いますし。
実際、あずささんはおっとりしていても、節々ではすごく皆に気を配ってるなーって。
でも――あぁー、これ結局プロデューサーには言えずじまいだったなぁ。
雑然と、あの人のデスクに置かれたファイルが、ふと目に留まりまして――。
その時、プロデューサーはトイレに行っていて、事務室には私一人しかいなくて――。
ぬ、盗み見するつもりは無かったんですよ!?
でも、その――た、たまたま目に入ってですね! 気づいたら、手に取ってまして。
アイドル毎にインデックスが付いていて、先頭のページが、サマリーと言いますか――。
プロデューサーの視点から見た、各アイドルの特徴をワンペーパーでまとめたもの。
で、その後ろに、それを裏付ける活動記録が綴られているんです。
活動記録の更新に合わせて、そのサマリーも時点修正を随時行っていたようですね。
それで、たまたま開いてあったのが伊織のページで――。
我が強く、人当たりも強いが、誰よりも冷静な気配りができ、視野も広い。
高いプライドは責任感の強さの表れであり、活躍の場を任せた時の実行力は人一倍。
みたいなことが書いてあって――。
付箋が貼ってあるページを見ると、あの子の行動の一端が記されているんです。
地方の営業先で皆を鼓舞したとか、雪歩の自主練に何度も付き合ったとか――。
真が体調を崩した時、いち早く気づいたのが伊織だったとか、事細かに。
当時の私にとっては、かなり衝撃的な内容だったように記憶しています。
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