過去ログ - 提督「ドッキリで死んでみる」
1- 20
9:名無しNIPPER[saga]
2015/10/28(水) 01:09:13.03 ID:iHsws6qc0
すなわち。提督は確かに既に死体であった。しかし、榛名が指輪をはめたことにより、法的事実世界において停止条件説的に死体である提督に対して遡及的に「榛名に愛の告白をする意志」が発生したのだと考えてよい。

死してなお中絶されることのない原液的な愛の関係に榛名は酔った。「双方の合意」なんぞに頼り、「死が二人を分かつまで」という宣誓で結ばれる軟弱な関係では決してない。榛名は今の私たちの関係こそ愛の最も理想的な形であると信じて疑わなかった。

提督との愛に陶酔する榛名はそのうち内心だけで処理しきることが出来ないほど己の情熱を大きくしてしまい、仕草に落ち着きのなさが現れる。それは良人に何か尽くしてやりたいという女的欲求を喚起させた。尽くすことによっていかんともしがたい愛の膨張を抑えようというわけだ。

榛名は提督の死体が彫刻像の如く冷え切っていることに気付いた。このままでは風邪をひいてしまう。体を温めるには布団。いや、その前に血液がそこらに飛沫して汚れているし、提督の顔も血みどろだから掃除から始めないと。

榛名はクレンザーと激落ちくんスポンジを用意して、血を拭き取り始めた。猩々緋の高級絨毯にクレンザーをまぶし激落ちくんでこする。せっかくの色合いも損なわれると覚悟の上だったが、提督の血色は猩々緋に無事溶け込んでくれた。

プラカードの角を洗うと「ドッキリ成功!」の赤文字も少し落ちてしまい榛名は焦ったりした。しかし、それはまだ些細な問題であって、一番の問題は榛名が提督の顔を激落ちくんでこすった時に起こった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
29Res/26.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice